国内FXに比べて高いレバレッジやボーナスの充実度が魅力の海外FX。

一方で、日本の金融庁からの認可を受けておらず、業者選びを間違えるとリスクもあるため、慎重に選ぶことが重要です。

「海外FXって国内と何が違うの？」

「初心者でも海外FXは始められる？」

「安全に取引できる海外FX業者はどこ？」

これらの疑問を解決したいあなたに今回は「海外FXの始め方や選び方、初心者におすすめの業者」について解説します。

国内FXと違いや海外FXでよく聞く用語、レバレッジを活かして稼ぐ方法なども詳しく解説。

XMTradingなど代表的な業者の特徴を比較し、自分に合った取引スタイルを見つけましょう！

海外FXとは？

まずは、海外FXとは何かについて詳しく解説していきます。

FX取引を始める方にとって重要な知識となるため、しっかり確認しておきましょう。

海外FXとは、海外に拠点を持つFX業者のこと

海外FX業者は国外に登記・設立された会社が運営するFXサービス。

海外に拠点を持つFX業者は、日本の金融庁ではなく、現地の金融ライセンスに基づいて運営されます。

海外FX業者の最大の特徴は、高いレバレッジや豊富な取引通貨ペアが提供されている点。

以下の表は国内FX業者と海外FX業者のレバレッジ倍率や取引通貨ペア数の平均を比べたものです。

項目	国内FX業者	海外FX業者
最大レバレッジ	25倍（法律で制限）	100倍～1000倍以上（業者による）
取引通貨ペア数（平均）	約20～30種類	約50～100種類以上

国内FX業者は金融庁の規制によりレバレッジが最大25倍に制限されていますが、海外FX業者では100倍以上のレバレッジが利用できるのが特徴です。

ほかにも海外FX業者は、者独自のルールで運営されるため取引条件や資金管理方法が国内FXと大きく異なる場合も。

項目	国内FX業者	海外FX業者
ゼロカット制度	なし（追証あり）	あり（追証なし）
ボーナス制度	ほぼなし	あり（入金ボーナス・取引ボーナスなど）
ロスカット水準	証拠金維持率50～100%が一般的	0～50%が一般的（業者による）
金融ライセンス	日本の金融庁に登録・監督を受ける	海外の金融ライセンスを取得（例：セーシェル、キプロスなど）
税制	申告分離課税（一律約20%）	総合課税（最大55%）
取引方式	DD方式が主流（業者がカバー取引）	NDD方式が多い（STP・ECNなど）
入出金方法	銀行振込・クレジットカードなど	海外送金・仮想通貨・オンラインウォレットなど

このように、取引環境が大きく異なるため、メリット・デメリットを理解したうえで利用することが大切です。

つまり、海外FX業者は国外を拠点とした独自の運営体制を持つ取引サービスです。

海外FXの利用は違法ではない

日本在住者が海外FX業者を利用することは法律違反ではありません。

日本の法律では、海外FX業者を利用すること自体は禁止されていません。

国内に拠点を有しない無登録の外国証券業者であっても、有価証券関連業に係る行為についての勧誘をすることなく、あるいは金融商品取引業者（第一種金融商品取引業に限る。）による代理又は媒介により、国内にある者の注文を受けて外国からその者を相手方として有価証券関連業に係る行為を行うことについては許容されている。

引用元：金融庁　外国証券業者に対する基本的考え方

ただし海外FX業者は日本の金融庁による監視下で運営していないため、トラブルが発生時の保護が限定的になる可能性も。

日本在住者が海外FX業者を利用する際は、自己責任で取引するようにしましょう。

海外FXの利用に関する違法性については詳しく知りたい方は、海外FXの利用は違法になる？の記事をチェック。

日本語サポートがある業者を選ぶのがおすすめ

円滑に取引するためにも日本語対応が充実している海外FX業者を選ぶことが重要。

日本語対応の質が高いことで、万が一トラブルが生じた際にスピーディーに解決できます。

特に初心者の場合、取引に関する疑問や技術的な問題が発生した際に母国語で相談できる環境は非常に重要。

他にも取引プラットフォームやウェブサイトが日本語化されていると、重要な情報を見逃すリスクを減らせます。

日本語対応の教育コンテンツを提供している業者もあり、取引スキル向上に役立ちます。

海外FX業者選びの際は、サポートの質や対応時間などを確認しておくと安心でしょう。

日本語対応が手厚いおすすめの海外FX業者について詳しく知りたい方は以下の記事をチェック。

初心者に海外FXの方が国内FXよりもおすすめな理由

ここからは、FX初心者が取引を始める際に参考となる海外FX取引の魅力についてを紹介します。

レバレッジやボーナス制度、リスク管理などさまざまな観点から国内FX業者との違いを解説。

海外FXの方が少ない金額から高い利益を狙って取引を始めることができる

海外FX業者では高いレバレッジ設定により少額資金からでも大きな利益を狙うことができます。

高いレバレッジ設定により、少額資金でも大きなポジションを持つことが可能。

海外FX業者では、高いレバレッジが活用できることで市場の小さな値動きでも大きな利益に繋げることが可能。

一方で急激な相場変動の際に損失が大きくなりやすいため、リスク管理を徹底しましょう。

ほとんどの海外FX業者では、レバレッジを自由に設定できるため最初は100倍と低めのレバレッジから始めるのがおすすめ。

たとえば、Exnessは実質無制限のレバレッジ、XMTradingは最大1,000倍、FXGTは最大5,000倍と非常に高いレバレッジ設定を用意しています。

各種ボーナス・キャンペーンを合わせて活用し少額の資金でも十分に取引できる

海外FX業者は豊富なボーナスプログラムを提供しており、少ない資金から取引を始められます。

海外FX業者が提供している口座開設ボーナスは取引で利用可能であり、FX業者によってボーナスのみで取引できる場合も。

また、入金ボーナスを活用することでさらに効率よく取引資金を増やすことができます。

海外FXのボーナスのは実際の取引に使用し、ボーナス自体の現金化はできませんが利益が出れば出金可能。

また、クッション機能が付いている海外FXのボーナスは、取引時の損失補填などのリスク軽減に活用できます。

海外FX取引ではボーナスを活用することで、自己資金を抑えながらお試し感覚で実践的な取引経験を積めます。

自己資金を投入せずにFX取引の流れやプラットフォームの操作方法を学べるのは魅力的。

海外FXを始めたいが、「資金を預けるのが不安」「やり方が分からない」方にはボーナスキャンペーンの豊富な海外FX業者で取引を開始してみるのがおすすめです。

ボーナスが豊富なおすすめの海外FX業者に関して詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になるかもしれません。

ゼロカットシステムを採用しているため、追証(追加の資金)が発生しない

海外FX業者はゼロカットシステムにより、入金額以上の損失を被るリスクがありません。

国内FX業者では、取引に失敗して大きな損失を出してしまった場合、追証（追加証拠金）として損失の支払い義務が発生。

一方、ゼロカットシステムを採用している海外FX業者では追証が発生せず、最大損失額が入金額までに抑えられます。

ゼロカットシステムとは、急激な相場変動で口座残高がマイナスになった場合でも、残高をゼロにすることで損失をリセットしてくれる仕組みのこと。

ゼロカットシステムにより、初心者は資金管理の負担を軽減でき、精神的にも余裕を持って取引に臨めるでしょう。

突発的な相場変動による想定外の大損失や借金リスクを心配せずに済むため、安心して取引に集中できます。

海外FXのゼロカットシステムについて詳しく知りたい方は以下の記事をチェック。

海外FXのトレードの始め方

ここからは、海外FX取引を始めるための具体的な手順を解説していきます。初めて海外FX業者で口座を開設する方でも安心して取引を始められるよう、各ステップを詳しく説明します。

1.海外FX業者で口座開設する

海外FX業者での口座開設は、オンラインで数分から数十分程度で完了します。

本人確認書類として、以下の書類が必要になります。

• 住所証明書（公共料金の請求書、住民票など）
• 身分証明書（パスポート、運転免許証、マイナンバーカードなど）

書類審査は早ければ数分、通常は24時間以内に完了し、承認されると口座情報がメールで届きます。

海外FX業者での口座開設は手続きが簡単で、短時間で完了するため初心者でも取り組みやすいプロセスです。

口座開設をしてから、安心して取引を行うためにも信頼できる海外FX業者を選ぶことが大事。

XMTrading、Vantage、FXGT、AXIORYなどは多くの日本人トレーダーに利用されている実績があります。

これら4つは、日本語サポートや日本円入出金対応など、日本人向けのサービスが充実しているおすすめの海外FX業者。

他にもおすすめの海外FX業者について知りたい方は、海外FX業者おすすめランキング10選！の記事をチェック。

2.海外FX口座に入金する

口座開設が完了したら、海外FX業者の会員ページにログインして入金手続きを行います。

多くの海外FX業者では「入金」や「入出金」などのメニューから入金方法を選択し、金額を入力すれば手続きが完了。

海外FX口座への入金は直感的な操作で進められ、クレジットカードやオンライン決済なら即時反映されるため、すぐに取引を開始できます。

初めて入金する場合は、少額から始めるのが賢明。

XMTradingやFXGTなら500円からの入金が可能なので、少額からトレードの練習ができます。

また入金ボーナスや口座開設ボーナスが豊富な海外FX業者で、少額から取引を始めて効率よく利益を狙うのがおすすめ。

入金ボーナスが豊富なおすすめの海外FX業者はについて詳しく知りたい方は以下の記事をチェック。

業者によって利用可能な入金方法は異なる

海外FX業者ごとに対応している入金方法は異なるため、事前に確認が必要です。

海外FX業者では以下の入金方法が一般的。

入金の反映時間はクレジットカードやオンラインウォレットなら数分、銀行送金なら数日かかる場合があります。

ほかにも、入金方法や利用する海外FX業者によって手数料や最低入金額に違いが。

自分が利用する海外FX業者の入金方法について、詳しく調べておくようにしましょう。

3.海外FX業者の取引プラットフォームをダウンロードする

MT4・MT5などの取引プラットフォームをダウンロードして、本格的なトレード環境を整えましょう。

取引プラットフォームとは、FX取引を行うための専用ソフトウェアでチャート分析、注文発注、ポジション管理など、トレードに必要な機能が一つにまとめられています。

海外FX業者では主にMT4・MT5が採用されており、直感的な操作性と高度な分析機能を備えています。チャート上に各種テクニカル指標を表示したり、自動売買プログラム（EA）を利用したりすることも可能です。

	MT4	MT5
操作性	シンプルで使いやすい	機能が豊富
対応取引	FXに特化	株式・商品先物など多市場に対応
有利なトレード戦略	自動売買	スキャルピングやデイトレード
動作性	EAが豊富で安定性がある	高速バックテスト＆処理性能が優秀
分析機能	基本的な分析機能は充実	時間足・インジケーターが豊富で詳細分析向き
開発年	2005年	2010年

MT4・MT5は世界中のトレーダーに利用されている標準的なプラットフォームであり、誰でも簡単に利用可能。

特にこだわりがない場合は、スピーディーな処理速度と定期的なアップデートによる新機能の追加が魅力のMT5を選ぶのがおすすめです。

初回起動時には、業者から発行されたログインIDとパスワード、サーバー名などの情報が必要となるためしっかり保管しておきましょう。

4.海外FX口座でトレードを始める

取引プラットフォームにログインしたら、いよいよ実際のトレードを開始します。

MT4・MT5を起動してログインしたら、左側の「気配値表示」から取引したい通貨ペア（例：USD/JPY、EUR/USD）を選択します。

通貨ペアをダブルクリックするか右クリックして「新規注文」を選ぶと注文画面が開きます。

注文画面では、取引数量（ロット数）、注文タイプ（成行注文、指値注文など）、必要に応じて損切り（ストップロス）と利益確定（テイクプロフィット）のレベルを設定。

設定が完了したら「売り」または「買い」ボタンをクリックして注文を発注します。

初めてのトレードでは、0.01ロット（1,000通貨）程度の少量からスタートするのが賢明です。

市場の動きに慣れるまでは小さなポジションで取引し、徐々に取引量を増やしていくアプローチが望ましいでしょう。

また、レバレッジ設定も最初は低めに設定し、経験を積みながら少しずつ上げていくことをおすすめします。

ポジションを持った後は、チャートの動きを観察しながら、適切なタイミングで決済します。

決済は、取引ターミナルの「ポジション」タブから行えます。

海外FX取引は24時間市場なので、いつでも取引可能ですが、特に流動性の高い時間帯（欧州セッションやニューヨークセッション）でのトレードがスプレッドも狭く取引しやすいでしょう。

海外FXで初心者が取引を始めるまでに確認しておきたいこと

ここからは、海外FXを始める前に押さえておくべき注意点や確認事項を紹介していきます。

海外FX業者は日本の金融庁の許可を得ていない無登録業者である

海外FX業者は日本の金融庁に登録されておらず、日本の法規制を受けていません。

金融庁は公式サイトで、日本の金融ライセンスを持たない海外FX業者について「無登録で金融商品取引業を行う者」として注意喚起を行っています。

たとえば、XMTradingやExnessなど有名な海外FX業者も日本の金融庁には登録されていません。

日本の金融庁の監督を受けていないため、以下のようなデメリットが発生します。

✔トラブルが発生した場合、日本の法律に基づく保護が限定的になる可能性
✔緊急なレバレッジや取引ルールの変更のリスク
✔税務処理に時間がかかる

実際の取引に関しては、セーシェルやキプロスなど現地の厳格な金融規制に従って運営されているため、利用自体は違法ではありません。

海外FX業者は日本の監督機関による保護が少ないため、信頼性が高く実績のある業者を選ぶことが重要です。

国内FXと比べるとスプレッドが広く設定されている

スプレッドが広いと取引コストが上昇します。

USD/JPYのスプレッドは国内FX業者では0.2〜0.3pips程度ですが、海外FX業者では1.0〜2.0pips以上になることもあります。

ただし、ECN口座やプロ口座など特定の口座タイプでは、比較的狭いスプレッドで取引できる場合もあります。

スプレッド：通貨ペアの売値（Bid）と買値（Ask）の差のこと

市場が活発な時間帯はスプレッドが狭くなり、取引しやすくなります。

東京市場とロンドン市場、ニューヨーク市場が重なる時間帯は特に流動性が高まり、有利な取引が可能です。

海外FXで利益が発生した場合、確定申告が必要

海外FXでの利益は、年間20万円を超した場合、「雑所得」として確定申告が必要

申告を怠ると、税務調査の際に追徴課税や加算税、延滞税などのペナルティが課される可能性があります。

海外FXの利益への税金は総合課税制のため、稼ぐほど税金も高くなる

海外FX取引による利益は「雑所得」として総合課税の対象となり、所得税（5〜45%）と住民税（一律10%）が課されます。

所得が増えるにつれて適用税率も上がる累進課税制度が適用されるため、利益が多いほど税負担率も上がる仕組みです。

一方、国内FX業者での取引利益は「申告分離課税」が適用され、所得額に関わらず一律20.315%（所得税15.315%、住民税5%）の税率で課税されます。

年間所得	海外FX（総合課税）			国内FX（申告分離課税）
所得	所得税率	住民税率	合計税率	合計税率
195万円以下	5%	10%	15%	20.315%
195〜330万円	10%	10%	20%	20.315%
330〜695万円	20%	10%	30%	20.315%
695〜900万円	23%	10%	33%	20.315%
900〜1,800万円	33%	10%	43%	20.315%
1,800〜4,000万円	40%	10%	50%	20.315%
4,000万円超	45%	10%	55%	20.315%

たとえば、年間100万円の利益が出た場合、国内FXなら約20万円の税金ですが、海外FXでは総合課税により他の所得と合算されるため、所得額によっては30万円以上の税金になる場合も。

高額の利益を狙う場合は、税負担の違いも考慮して取引先を選ぶ必要があります。

出金拒否をする悪質な海外FX業者もある

信頼性の低い海外FX業者の中には、不当な理由で出金を拒否するケースが存在します。

たとえば、「ボーナス条件を満たしていない」「本人確認が不十分」「不正取引の疑いがある」などの理由で出金を拒否されるケースです。

出金拒否：トレーダーが出金申請をしても業者が承認せず、資金を引き出せない状態のこと

特に無名の新興業者や金融ライセンスを持たない業者では、こうしたトラブルの報告が多く見られます。

出金トラブルを避けるには、口コミや評判を事前に確認し、運営実績の長い大手業者を選ぶことが重要です。

XMTradingやExnessなどは長年の運営実績があり、多くの日本人ユーザーからの出金実績も確認されています。

海外FX業者を選ぶ際は、金融ライセンスの有無、運営年数、ユーザー数などを確認し、信頼できる業者を選びましょう。

海外FX初心者が知るべき取引用語一覧

ここからは、海外FX取引で頻繁に使われる専門用語について解説していきます。

レバレッジ

レバレッジとは、少ない証拠金で大きな取引量のポジションを持つことができる仕組みです。

ポジション：注文後まだ決済されていないもの

たとえば、レバレッジ100倍の場合、1万円の証拠金で100万円分の取引が可能になります。

海外FX業者は最大レバレッジが500倍～無制限ととても高い水準です。

証拠金：取引を行うために、事前に預け入れておく資金のこと

レバレッジが高いほど少額資金から大きな利益を狙える半面、リスクも比例して高まるため、初心者は低めのレバレッジから始めるのが賢明です。

スプレッド

スプレッドとは、通貨ペアの売値（Bid）と買値（Ask）の差のことを指します。

スプレッドは取引ごとに発生するコストであり、狭いほどトレーダーにとって有利です。

海外FX業者のスプレッドは国内FX業者よりも広い傾向にありますが、ECN口座などの特定の口座タイプでは比較的狭いスプレッドを提供している場合もあります。

市場が活発な時間帯はスプレッドが狭くなり、取引しやすくなります。

約定（やくじょう）

約定とは、トレーダーが出した注文が市場で受け入れられ、実際に取引が成立することです。

約定は「成行注文」（現在の市場価格ですぐに取引する方法）と「指値注文」（特定の価格を指定して注文する方法）で発生率が異なるものです。

市場の流動性が低い時間帯や、価格変動が激しい時は、注文どおりに約定しない「スリッページ」や「約定拒否」が起こることもあります。

スリッページ：注文時のレートと約定レートの間で差が生まれること

約定力の高い海外FX業者を選ぶことで、意図した価格での取引が実現しやすくなります。

ボラティリティ

ボラティリティとは、相場の価格変動の大きさや激しさを表す指標です。

・高いボラティリティ＝価格が短期間で大きく変動する
大きな利益を狙える、リスク大
・低いボラティリティ＝価格が安定している
大きな利益は狙えない、リスク小

経済指標の発表時や重要なニュースが出た時はボラティリティが高まる傾向があります。

通貨ペアによってもボラティリティは異なり、一般的にクロス円（JPYを含む通貨ペア）はボラティリティが高い傾向があります。

ロスカット

ロスカットとは、トレーダーの損失が一定レベルに達した時に、自動的にポジションを強制決済する仕組みです。

たとえば、ロスカット水準が20%の場合、証拠金維持率が20%を下回ると、損失の大きいポジションから順に自動的に決済されます。

海外FX業者のロスカット水準は、国内FX業者の50〜100%より低く設定されており、一般的に20%前後、中には0%（証拠金がゼロになるまでポジションを維持できる）の業者もあります。

ロスカット水準が低いほどポジションを維持しやすくなりますが、その分リスクも高まる点に注意が必要です。

スリッページ

スリッページとは、トレーダーが注文した価格と実際に約定した価格の差のことです。

たとえば、150.50円でUSD/JPYの買い注文を出したが、実際には150.55円で約定した場合、0.05円のスリッページが発生したことになります。

スリッページは主に、市場の流動性が低い時間帯や、経済指標発表など価格が急変する際に起こりやすくなります。

また、注文方法によってもスリッページの可能性が変化します。

・成行注文：売買価格を指定しない注文方法
スリッページが発生しやすい
・指値注文、逆指値注文：売買価格を指定する注文方法
スリッページが発生しにくい

その他に約定力の高い海外FX業者を選ぶことも、スリッページを減らす重要な対策です。

海外FX初心者が業者・口座選びをするときのチェックポイント

ここからは、初めて海外FX業者を選ぶ際のポイントや、自分に合った口座タイプを見極めるためのチェックポイントを紹介していきます。適切な業者と口座を選ぶことで、安心して取引を始められ、トラブルを未然に防げます。

海外FX業者選びのチェックポイント

まずは、海外FX業者を選ぶ際の重要なチェックポイントです。

信頼できる金融ライセンスを取得しているか

海外FX業者は、信頼性の高い金融当局からライセンスを取得していることが必須条件です。

ライセンスの有無は、公式サイトの下部（フッター）や「会社概要」ページで確認できます。

ライセンス番号が記載されていれば、各金融当局のウェブサイトで実際に登録されているか照合も可能です。

ライセンスを持たない業者や、セントビンセント・グレナディーン、バヌアツなど規制が緩い国のライセンスのみを持つ業者には注意しましょう。

利用者数が多い・営業歴が長いなど経営の実績がある業者か

新規設立された業者よりも、5年以上の運営歴を持つ業者の方が信頼性は高いと判断できます。

長期間にわたり市場で生き残っている海外FX業者は、十分な資本力と安定した経営基盤を持っていると考えられます。

また、公式発表によるとXMTradingは世界190カ国以上、1,000万人を超えるトレーダーに利用されており、多くのユーザーからの支持を得ています。

利用者数が多い業者は、トラブルが少なく、サービスの質が高い証拠にもなります。

日本人ユーザーも多い業者であれば、日本語サポートやサービスの充実度も期待できるでしょう。

リアルタイムの日本語サポートに対応しているか

海外FX業者において、質の高い日本語サポートの有無は重要な選択基準です。

突然のトラブルに対応するために日本語サポートの対応時間は注視する必要があります。

公式サイトやFAQ、取引条件などの重要情報も日本語で提供されているかどうかも確認すると良いでしょう。

日本語サポートの質は業者によって大きく異なるため、実際に問い合わせ、対応の速さや正確さを判断することもおすすめです。

海外FXの口座タイプ選びのチェックポイント

次に、自分の取引スタイルに合った口座タイプを選ぶためのチェックポイントです。

最低入金額が低いか

初心者は少額から始められる低い最低入金額の口座を選ぶのが賢明です。

以上のように業者によって最低入金額は大きく異なります。

口座タイプによっても最低入金額は異なるため、様々な公式サイトを比較して考えましょう。

ただし、最低入金額が低すぎると、口座維持手数料が発生したり、一部のサービスが制限されたりする場合もあるため、総合的なコストとサービス内容も考慮する必要があります。

設定可能なレバレッジは高いか

海外FX業者の大きな魅力は高いレバレッジ設定であり、資金効率に直結します。

高いレバレッジは少額資金でも大きな取引ポジションを持てるメリットがありますが、リスクも比例して高まります。初心者は低いレバレッジから徐々にレバレッジを上げていくことが賢明といえるでしょう。

さらに取引する通貨ペアやタイミングによっても適切なレバレッジは変わってきます。

経済指標発表時など市場の変動が激しい時間帯は、レバレッジを下げて取引するなどのリスク管理が必要です。

各種ボーナスを受け取ることができる口座か

海外FX業者のボーナスは実質的な取引資金を増やし、リスクを軽減する重要な要素です。

ボーナスの例として、口座開設ボーナス、入金ボーナスなどがあります。

業者名	口座開設ボーナス	入金ボーナス	その他ボーナス
XMTrading	13,000円	最大100%	ロイヤルティボーナス
FXGT	20,000円	最大200%	トレードバックボーナス
Vantage	15,000円	なし	トレードコンテスト

ただし、ボーナスには有効期限があり、出金条件（一定量の取引を行うなど）が設定されている場合があるので注意しましょう。

ボーナス資金は実際の取引に使え、リスクを抑えながら取引経験を積むのに役立ちます。

特に口座開設ボーナスは自己資金を入金せずに実際のマーケットで取引ができるため、初心者にとって貴重な学習機会になるでしょう。

また、一部の口座タイプ（ECN口座など）ではボーナスが適用されないため注意しましょう。

海外FX初心者におすすめできる業者4選

ここからは、海外FX初心者に特におすすめできる信頼性の高い業者を紹介していきます。

XMTrading

XMTradingは日本人トレーダーからの支持No.1で、初心者に最もおすすめの海外FX業者です。

XMは海外FX業界で最も信頼性が高く、初心者に優しい取引環境を実現しています。

特徴	詳細
口座開設ボーナス	13,000円最大100%の入金ボーナス
入金ボーナス	100%（最大10,500ドル）
最大レバレッジ	1,000倍
最低入金額	500円
サポート体制	24時間日本語サポートに対応
運営実績	2009年設立 世界190カ国・1,000万人以上のトレーダーが利用
ライセンス	セーシェル金融庁ライセンス取得
取引プラットフォーム	MT4/MT5
モバイル対応	スマホアプリあり
ゼロカットシステム	採用（追証なし）
入出金方法	国内銀行送金 クレジットカード Bitwallet SticPayなど

MT4/MT5両方に対応しており、取引プラットフォームの使いやすさも優れています。スマホアプリも充実していて外出先からでも快適に取引可能です。

ゼロカットシステムを採用しているため追証は発生せず、口座タイプも標準口座から極口座まで幅広く用意。さらに入出金方法も国内銀行送金、クレジットカード、Bitwallet、SticPayなど多様な選択肢があります。

「まずは海外FXを試してみたい」という方は、海外FX初心者に優しいXMTradingを試してみるといいでしょう。

 XMTradingについてさらに詳しく知りたい方はこちら 

FXGT

FXGTは豪華なボーナスと仮想通貨取引に強みを持つ、成長中の注目海外FX業者です。

FXGTは20,000円という業界最高クラスの口座開設ボーナスを提供する、海外FXの新興勢力です。

特徴	詳細
口座開設ボーナス	5,000円（キャンペーンにより変動あり）
入金ボーナス	最大100%（初回入金100%、以降の入金50%などのキャンペーンあり）
最大レバレッジ	最大1,000倍
最低入金額	500円
サポート体制	24時間日本語サポート（チャット・メール対応）
運営実績	2019年設立、急成長中の海外FXブローカー
ライセンス	セーシェル金融庁（FSA）ライセンス取得
取引プラットフォーム	MT5・MT4
モバイル対応	スマホアプリで外出先からの取引が可能
ゼロカットシステム	採用（追証なし）
入出金方法	国内銀行送金、クレジットカード、Bitwallet、SticPay、仮想通貨など多様な決済手段

日本語サポートも24時間体制で対応しており、ライブチャットでリアルタイムに質問できます。

最低入金額も500円からと低く設定されているため、少額から始めたい初心者にもおすすめです。

 FXGTについてさらに詳しく知りたい方はこちら 

Exness

Exnessは無制限レバレッジと極めて狭いスプレッドが特徴の、プロトレーダーにも人気の業者です。

特徴	詳細
口座開設ボーナス	なし（時期によりプロモーションがある場合あり）
入金ボーナス	なし（スプレッド・手数料の低さが特徴）
最大レバレッジ・取引条件	実質無制限レバレッジ（約21億倍）、業界最狭水準のスプレッド（ゼロ口座では0.0pips～）
最低入金額	10ドル（約1,500円）から
サポート体制	24時間体制のライブチャットによる日本語サポート
運営実績	2008年設立で15年以上の運営実績、毎月45万人以上が利用
ライセンス	セーシェル金融庁のライセンス保有（グループ会社はキプロス・イギリスのライセンスも取得）
取引プラットフォーム	MT4/MT5に加え、ウェブトレーダーも提供
モバイル対応	スマホアプリで外出先からも取引可能
ゼロカットシステム	採用（無制限レバレッジでも入金額以上の損失なし）
入出金方法	国内銀行送金、クレジットカード、Bitwallet、SticPay、仮想通貨などスピーディーな入出金（多くの場合で即時反映）

Exnessは約定力と取引コストの低さで定評があり、経験者から初心者まで幅広く支持されています。

日本語サポートは24時間体制のライブチャットで対応しており、取引に関する疑問点をすぐに解決できます。

入出金もスピーディーで、多くの場合で即時反映。最低入金額は10ドル（約1,500円）程度からと低めに設定されており、初心者でも気軽に始められるでしょう。

MT4/MT5に加え、ウェブトレーダーも用意されているため、PCにソフトをインストールしなくても取引を始められる利便性もあります。

15年以上の長い運営実績があるため、海外FX業者選びで不安な方にはExnessがおすすめです。

 Exnessについてさらに詳しく知りたい方はこちら 

AXIORY

AXIORYは取引コストの安さと高い約定力で、特にスキャルピングトレーダーに支持されている業者です。

特徴	詳細
口座開設ボーナス	なし（時期によってプロモーション実施の可能性あり）
入金ボーナス	なし（取引環境の良さが特徴）
最大レバレッジ・取引条件	スタンダード口座で最大400倍、マックス口座で最大2,000倍、ECN口座では0.0pips～の狭スプレッド
最低入金額	10,000円（または100ドル相当）
サポート体制	24時間体制のライブチャットによる日本語サポート
運営実績	2011年設立で10年以上の運営実績
ライセンス	ベリーズの金融ライセンスを取得（IFSC）
取引プラットフォーム	MT4/MT5に加え、cTraderにも対応
モバイル対応	スマホアプリ対応で外出先からも取引可能
ゼロカットシステム	採用（追証なし）
入出金方法	国内銀行送金、クレジットカード、Bitwallet、SticPay、仮想通貨などのスピーディーな入出金対応

AXIORYは取引の透明性と公正な環境を重視し、安定した取引を求める初心者に最適な選択肢です。

日本語サポートも充実しており、24時間体制のライブチャットで迅速な対応を受けられます。

取引プラットフォームはMT4/MT5に加え、cTraderにも対応しており、より高度なチャート分析や取引が可能です。入出金も非常にスピーディーで、クレジットカードや電子決済サービスを利用すれば即時反映されます。

 AXIORYについてさらに詳しく知りたい方はこちら 

海外FX初心者が取引を始める時の注意点

ここからは、海外FX初心者が取引を始める際に注意すべきポイントを紹介していきます。

1人1アカウントまでしか登録できない

多くの海外FX業者では複数アカウントの作成を禁止しており、違反が発覚すると口座凍結や利益没収などのペナルティが科される可能性があります。

現に、XMTradingやExnessでは利用規約で明確に1人1アカウントのみと規定しています。複数のメールアドレスや別名義を使用して複数口座を開設する行為も禁止です。

業者側は、IPアドレスやデバイス情報、本人確認書類などから重複登録をチェックしています。

複数アカウント作成禁止の理由としては、口座開設ボーナスの不正受給防止や、両建てによるリスクのないボーナス資金の増加を防ぐためです。また、マネーロンダリング対策の観点からも、1人1アカウントのルールは厳格に管理。

複数の口座タイプを利用したい場合は、1つのアカウントで複数の口座（サブアカウント）を開設するのが正しい方法です。

慣れるまではレバレッジを高く設定しすぎないようにする

海外FX初心者は、最初は低めのレバレッジから始め、経験を積みながら徐々に引き上げていくべきです。

海外FX業者では、最大1,000倍や無制限など非常に高いレバレッジを設定できますが、初心者がいきなり高レバレッジで取引すると、わずかな相場変動で口座残高が急減する危険性があります。

たとえば、レバレッジ1,000倍で取引すると、わずか0.1%の価格変動で証拠金の100%が失われます。

そのため、初心者には、最初は10〜50倍程度の低めのレバレッジから始めることをおすすめします。

さらに、取引数量（ロット数）も少なめに設定することで、1回の取引で大きな損失を出すリスクを軽減できます。

経験を積み、相場感覚やリスク管理のスキルが向上してから、少しずつレバレッジを上げていきましょう。

デモトレードで実際の取引に慣れるのがおすすめ

海外FX初心者は実際の資金を投入する前に、デモ口座で取引環境やプラットフォームの操作に慣れることが重要です。

デモ口座では実際の市場価格を使って取引できるため、リスクなしで取引プラットフォーム（MT4・MT5など）の操作方法や注文方法、チャート分析などを学べます。

XMTradingやExnessのデモ口座では、実際の取引と同じ環境で、無制限に練習取引が可能です。デモ口座には通常10万ドル（約1,500万円）前後の仮想資金が付与されるため、さまざまな取引戦略を試すのに十分な金額です。

デモトレードでまず習得すべき基本操作には、注文の出し方（成行・指値・逆指値）、ポジションの決済方法、チャートの操作方法、テクニカル指標の使い方などがあります。

また、デモ口座でロスカットやレバレッジの仕組みを体験しておくことで、実際の資金を投入する際のリスク管理意識も高まるでしょう。

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出金するとボーナスが消滅・リセットされることがある

海外FX業者では、出金によりボーナス残高が減少したり消滅したりするケースがあるため注意が必要です。

出金前には必ず業者のボーナス規約を確認しましょう。

特に「出金によるボーナスへの影響」「取引量条件」「有効期限」などの項目を把握しておくことが重要です。

一部の業者では、各種ボーナスを合算した「総合ボーナス残高」を表示している場合もあるため、個別のボーナス条件と合計残高の関係も理解しておくと安心です。

利益を出金する場合は、最適なタイミングや金額を検討し、ボーナス残高への影響を最小限に抑える工夫も必要です。

海外FXの初心者でも安心して取引する方法に関するよくある質問

ここからは、海外FXの基礎知識や初心者の疑問についてよくある質問に回答していきます。安全に取引を始めるための参考にしてください。

まとめ

この記事では、海外FXの基礎知識から取引の始め方、初心者におすすめの業者選びまで幅広く解説してきました。

海外FXは正しい知識と適切な業者選びによって、初心者でも安心して投資を開始できます。この記事を参考に、ご自身に合った海外FX業者で取引を始めてみてください。